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W YOGA MASSAGE |
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ダブルヨガマッサージ |
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◆W(ダブル)ヨガマッサージ
ダブルヨガマッサージは、タイ古式マッサージの進化形のスタイルです。よりアクロバティックで華麗なストレッチを用いてつないでいく流派です。ダブルヨガマッサージでは、セラピスト自身のストレッチや呼吸、瞑想状態についてきちんと意識する必要があります。タイ古式マッサージは、ストレッチが含まれている施術法なので、「2人で行うヨーガ」とも呼ばれていますが、クライアントとセラピストの両方がリラックスした瞑想状態で腹式呼吸を伴って行うことで、両者の身体および精神状態に大きく影響を与えることができるのですが、有名なバンコクスタイルやチェンマイスタイル、ガバメントスタイルにおいても、このあたりには言及していません。
W(ダブル)ヨガマッサージでは、さらにタイ伝統医学だけでなく、それに影響を与えているインド古典医学アーユルヴェーダや中国医学(東洋医学)の理論をひも解くことで、より伝統医学理論に裏付けされた症状別対処法を構築しました。身体と精神の両方のバランスを整えることで、継続的に受けたり施術したりすることで、互いに体調を整え、精神的な安定を得ることができるはずです。
ダブルヨガマッサージには、決まりきった手順はありません。セラピストの感性で自由に動いてつないでいくアーティスティックなヒーリングメソッドです。自由につないでいくと言ってもめちゃくちゃに勝手にやればいいというわけではありません。何よりもクライアントの体調を確認し、身体状況を細かく観察し、カウンセリングしていくことが大切です。その上で、セラピストとクライアントのプラーナ(氣)をつなげることができれば、自然に身体が動きだします。息が合うというかピタッとかみ合うわけです。東洋医学における考え方では、「氣・血・水(津液)」といって、血液や体液の循環だけでなく、目に見えない生命エネルギーを重視しますが、氣をコントロールすることができれば、格段に効果を発揮することができるものです。ダブルヨガマッサージは、決して作業をこなすのでなく、エネルギーワークとしてセラピストとクライアントが共にエネルギーを分かち合う愛の形です。
ダブルヨガマッサージには、とにかく多くのストレッチテクニックを含んでいます。失敗するとクライアントを怪我させてしまうような危ないものも含まれています。私自身が考案したものも多く含まれています。ですから、この施術法は、タイ国内では学べません。一般に知られるタイマッサージの約半分の時間で爽快感を提供することができます。 |
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◆タイ古式マッサージの発展形
タイ古式マッサージセラピストの中に、強く圧迫したいがために、力を入れて押し込んでしまう人がいます。しかし、タイ古式マッサージは力を入れて押し込むものではありません。力むと体が硬くなり、機敏な動作ができなくなります。しなやかな動作ができなくなり、スムーズに動けなくなります。全力で押し続けるとすぐに体力が尽き、持久戦では体力が持ちません。これは、ヨガや太極拳においても同じです。力むと呼吸が止まる、または浅くなります。ヨガでは深い呼吸で酸素を取り込み、自律神経を整えることが重要ですが、力任せではその効果がなくなります。「ふたりで行うヨガ」という異名をもつタイ古式マッサージでは、互いに健康になるという目的があります。両者が「内的な意識」や「気の流れ」を重視するものであり、外的な力みはそれを阻害し、怪我のリスクを高めることになります。エゴ(もっと押したいという欲望)」で押すと、体の声(痛みや制限)を聞き逃し、集中力が途切れます。 身体が力むと、経絡(エネルギーの通り道)が詰まり、「気」の流れが滞ります。これにより、太極拳が持つ健康増進効果(血流促進など)が失われます。力むと、重心が上り(上実下虚)、動きが円滑でなくなり、かえってバランスを崩しやすくなります。バランスを崩せば、相手を怪我させることにもつながります。セラピストは、相手の身体を感じ、言葉にならない心の声を受け取るようにしながら、必要な箇所に必要な圧迫を提供するものです。ですから、腕や手先で押すのではなく、下半身(腰)の移動と連動して動かします。息が上がることのないように、一貫して自然な腹式呼吸を保ちながら行うべきものです。まず、呼吸を深くし、おへその下にある「丹田(たんでん)」に意識を集中させることで、エネルギーを体内に満たします。寝ている時のようになるべく全身の力を抜いて行います。関節をゆるめることで、滞った気血の流れをスムーズにします。心を落ち着かせて施術を行うことで、脳がリラックスした状態(瞑想状態)になり、精神的な平穏と集中力を伴った状態で施術を行います。こうすることで、セラピスト自身の気血水の流れが促進され、自らも健康になることができます。自律神経のバランスが整い、ストレスが軽減し、内臓機能が活性化し、冷えや肩こり、腰痛などの改善効果も期待できます。 タイ古式マッサージを通して自然治癒力を向上させることができます。
※タイ古式マッサージにはさまざまな流派があります。前述したタイ古式マッサージについての解釈はTTMAが考える解釈です。TTMAの解釈は、ヨガや太極拳のような捉え方をしています。この解釈は、TTMA独自のものかもしれません。タイ医学だけでなく、東洋医学のエッセンスやアーユルヴェーダの考え方まで包括的に取り入れてTTMAが独自に進化発展させたものです。日本やタイにおいても、TTMA以外のスクールでは、力任せに押し込むことを良しとしているスクールもありますが、これを否定するものではありません。何を目指すかは、各自のご判断にお任せします。 |
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◆ONE AND ONLY
私は、タイ伝統医学の学校・日本ヌアボーランスクールでタイ古式マッサージを中心に指導に当たってきましたが、生徒の中には経験者やプロセラピストが多くいました。そして、多くの方々から、「ここのマッサージは他のタイマッサージと違う。」と言われ続けてきました。事実、私自身も優雅で華麗で治療効果の上がる新境地を求めてきました。ですから、私は新しいストレッチング法を自ら創造し、いかに短時間で効果を上げる施術法を模索してきました。タイの有名な某先生とも口論になったことがありました。「おまえのやっているマッサージはタイ古式マッサージではない!」と言われたこともあります。確かにそうなのかもしれません。私がやっているのは、もはやタイマッサージではないのだと認識することにしました。二人でヨガストレッチを行う施術法をW(ダブル)ヨガマッサージとでも命名しましょうか。タイ古式マッサージをベースにしながらも、それを超えた施術法として今後は展開していこうと思います。 |
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◆NEXT STAGE Launch a new milestone
ダブルヨガマッサージは、よりアクロバティックに進化したマッサージ&ストレッチですが、東洋の伝統医学理論に基づいた治療法でもあります。タイの伝統医学をひも解いていっても、壁にぶち当たることが多くありました。それは歴史的な資料が不足していることや治療としての研究データが不足していることなどが理由として挙げられます。それであれば、私は中国の経絡やインドのアーユルヴェーダを研究するしかないと考えました。タイの伝統医学はインドや中国の伝統医学の影響を受けたものだからです。多くの伝統医学の師たちは自分のフィールドの外に出ようとしません。私は伝統医学をトータルに幅広く研究することで、もっとグローバルに視野を広げようと考えました。そして、もっとそこに伝統医学的な理論とスピリチュアルな感性を加えて体系づけることができました。 |
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◆W yoga massage, the presence beyond the traditional Thai massage
タイ古式マッサージがそうであるように、施術者と受け手であるクライアントの双方にとって健康にプラスであることが、まずダブルヨガマッサージの特徴といえます。残念なことに多くのタイマッサージスクールでは、施術者自身の呼吸や瞑想の状態などについては言及しませんので、卒業後に身体を壊してしまうセラピストが後を絶ちません。しかし、ダブルヨガマッサージでは、呼吸法、イメージング、瞑想法にこだわることで、セラピスト自身の自然治癒力を向上させるマッサージ法を確立することができました。 |
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◆西洋医学と東洋医学の治療法
西洋医学と東洋医学では根本的な考え方が異なります。西洋医学では表面化した病気を治療するのに対し、東洋医学では表面化していない(未だ病気にはなっていない)体調の悪さや病気を引き起こす原因を取り除くことが理想的な治療の形とされています。東洋医学治療では、舌や脈の状態といった身体の様子、睡眠や食欲といった生活習慣、便通や冷えといった自覚症状など、あらゆる観点から身体の状態を把握します。これによって、患者の本来の体質を把握することができ、その結果、将来かかりやすい病気の傾向も予測することができるのです。西洋医学の治療では、検査の結果を元に異常な状態を明確にし、その異常に直接的に改善作用をもたらす薬を投与します。ですから、異常を改善する効果は現れやすいものです。一方、東洋医学では、表面的に現れた病気の治療以上に自然治癒力を養うことに主眼を置いています。東洋医学のアプローチはすべて患者の自然治癒力を引き出すためのものであり、間接的なアプローチであるがゆえに、効果を感じるまでに時間がかかる傾向があります。そして、東洋医学では、ほとんどの病気の原因や解決法は生活の中にあると考えるため、患者自らも生活習慣を見直し、病気になりにくい身体づくりを共に目指すことが求められます。つまり、東洋医学は私たちの生活と共にあるべきもので、「なんとなく体調が良くない・・・」そんな未病の段階で取り入れることが望ましい医学です。 |
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◆「行」としてのマッサージ
僧侶たちが取り組むのが「行」ですが、マッサージもまた「行」として行うことで、何かしらの効果があります。マッサージによって「対象と同調する」ことで自意識を小さくすることができます。私たちが動物たちを見て、「自由でいいなあ」と憧れに近い感情を抱いてしまう理由。それは私たちが自意識を持ち、それに自ら縛られていることで息苦しさを感じている証拠です。「私は」、「俺は」という感覚が自意識です。自意識を持つことで過去や未来に執着し、私たちは心から安心することができないものです。不安や後悔も自意識がある限り消えることはありません。「対象と同調する」ことは、マッサージだけでなく、多くの例に垣間見ることができます。ヴァイオリニストは、単に弓でこすって弦を振動させるのではなく、演奏者の全身と弓、ヴァイオリンのすべてが一体化し、ひとつの生き物として機能するような状態が生まれ、初めて普通では考えられないような豊かで大きな音が出るものです。レーサーは車と一体化し、陶芸家は使用する道具を自分の手足と一体化させるような感覚で扱います。マッサージにおいて、両者が接触する境界線を溶け合わせるように一体感を高めていくと、自分の内側に充満していた自意識はだんだんと拡散していきます。すると心は自然と落ち着いてくるものです。「対象と同調することで自意識を払う」という「行」の思想は、日本固有の革命的な心理学的技法です。これは、茶道や華道、古流剣術や合気道といった武術の世界にもみられる考え方で、日本文化のさまざまなところに根付いており、重要視されています。マッサージは単なる作業ではなく、このように精神的に救われるための「行」でもあります。 |
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◆私たちの役割
タイマッサージの近代史について、多くの人が勘違いしています。ワットポー式やチェンマイ式などのタイマッサージは、決して2500年前から形を変えずにタイに伝わってきたマッサージ法ではありません。タイ王国は建国されてから700~800年しか経っていませんし、チェンマイは今から50年前までタイではなくランナー王国でした。ワットポーのマッサージスタイルは1961年に、チェンマイのマッサージスタイルは1962年にオールドメディションのシントン氏によって作られたものに過ぎません。その後オールドメディシンで講師をしていた先生たちが独立し、同じものを自分のスクールで教えることになったのが現在もチェンマイにスクールが乱立している理由なのです。そう、タイ伝統医学は確かに存在していたものの、それらのマッサージは広く一般の人たちに学んでもらうために作られた暫定的なマッサージスタイルであって、これがすべてなのであれば、タイ医学はとても表面的なものになってしまいます。タイマッサージはとても気持ちよく、ある程度の効果を発揮するのも確かです。これらのスクールの存在によって、タイマッサージがメジャーになったのは紛れもない事実です。そういった意味ではこれらのスクールに敬意を表したいと思います。しかし、手順の決まったタイマッサージはタイ伝統医学の中の氷山の一角に過ぎません。要するにうわべです。これを学ぶことが伝統医学を学ぶことにはなっていないのも事実です。
伝統医学は決してその発展が止まったわけではありません。常に進化し続けているものです。過去には現代のようなストレス性疾患も存在していませんでした。添加物も放射能汚染もない中で考えられた伝統医学ですが、現代とは全くと言っていいほど環境が異なっています。ですから、疾病の治療として用いられてきた伝統医学を息づいたものにするために、私たちは研究を重ね、そのデータを後世に残す役割を果たしたいと考えています。そのために、私たちは、タイ医学に東洋医学の考えを重ね合わせることで、今困っている人たちの役に立ちたいと思っています。
つまり「鎌倉極楽寺道場」のアプローチは、伝統医学の融合による独自のアプローチであって、すでにタイ伝統医学の枠の外に在るのでしょう。TTMAはタイ古式マッサージの普及を目的として活動してきましたが、タイ古式マッサージが単なるリラクゼーションではなく、現代においても効果的な治療法として生き続けるためには、さらに進化した理論を携えて、プログレッシブなマッサージを進めていくほかにありません。マッサージは決して誰か個人の利権であってはならないと思います。国や組織のものではなく、それは人類の叡智であり、今後もそれを発展させ、後世に伝えていく使命が現代人の私たちに課せられているのだと思います。 |
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