私の教え子のひとりが、マッサージを未経験から学びだして、まだたったの半年程度の頃の話です。プロのマッサージ師として10年以上活動していらっしゃる方を相手に、鼻高々に講釈をしているのを見て、私は思わず吹き出しそうになったことがあります。それは確か、東日本大震災のマッサージボランティアの帰りの車の中の出来事でした。日中に一緒に並んで施術をしていたので、きっと相手から聞かれたので答えていたにすぎないと思いますが、確かにわかりやすく的確な説明でしたので、黙って聞いていました。つくづく経験年数なんて関係ないなあと思った記憶があります。
そこで、ちょっとしたコツをここでご紹介しようと思ったのですが、やはり細かな説明はしないでおこうと思います。なぜなら事前に言葉で説明してしまうと、いぜ実践した時にそこで得られる感覚を、先入観によって小さくしてしまう可能性があるからです。だからこそ、何かに取り組もうとするときには、できるだけ新鮮な気持ちで、あまりその仕組みや効果について知らないままただやる、ということが重要だと思うからです。せっかくですから、いくつか下に箇条書きにしておきますので、参考にしてみてください。 |